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小野のシダレグリ自生地

更新日:2024年04月01日

春光

冬のシダレグリ自生地

 

しだれ栗森林公園内には、楡沢の天狗原の西向き斜面約2.24haに、900本以上のシダレグリが群落を作って自生しています。

大正9年(1920年)に「小野村枝垂栗自生地」として、国の天然記念物に指定されました。その後、昭和32年(1957年)に「小野のシダレグリ自生地」と名称変更されました。

また、昭和60年(1985年)には「しだれ栗」として、辰野町の町木にも指定されました。

 

シダレグリは、火山活動の影響によるシバグリの突然変異種といわれています。

特徴として、「しだれ」と「頂芽の枯死」の2つの性質を持ちます。側枝の成長する方向や頂芽の枯れる枝の年数、枝の上に向かう性質と下へ向かう「しだれ」の性質などの兼ね合いで、様々な樹形が作られており、自然の不思議さを感じさせてくれます。

地元には、「昔、弘法大師が栗の実をとりやすくするために枝を下げてくれた。」、「栗が天狗の食糧で、天狗が腰掛けたため枝垂れた。」などの言い伝えが残っています。しだれ栗の姿を見ていると、「何か不思議な力が働いたのでは?」と考えた昔の人の気持ちが伝わってくるようです。

 

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の遺伝子調査によって、小野のシダレグリが優性の遺伝子であると判明しました。このことから、自然更新が行われ続け、現在まで群生地として生存していると考えられています。

シダレグリ春の芽吹き

春の芽吹き

シダレグリの雪化粧

冬の雪化粧

天下の奇観 シダレグリの雪化粧

オススメは春の芽吹きと冬の雪景色です。この時期には県内外から多くの写真家の皆さまが来園されます。

特に冬の時期には、しだれ栗の雪化粧を見ることができます。
傘状に垂れ下がった樹形に、雪をまとった姿はまさに天下の奇観です。
雪の積もった日にしか見ることができませんので、ご注意ください!

アクセス

 

  • 自動車…中央道伊北インターチェンジより20分、中央道塩尻インターチェンジより20分
  • 電   車…JR中央本線小野駅下車 タクシーで5分
  • (注意)しだれ栗森林公園までは除雪していないアスファルトの山道となります。
    お車でお越しの際はご注意ください。
    また、塩嶺王城パークラインは冬期間閉鎖されており、岡谷市側からは入れません。

 

お問合わせ先

辰野町観光協会事務局 辰野町役場庁舎1階 産業振興課内
〒399-0493 長野県上伊那郡辰野町中央1番地
電話番号:0266-41-1111
ファックス:0266-41-4651