RSウイルス感染症について

更新日:2025年06月03日

RSウイルス感染症とは

RSウイルスの感染による急性の呼吸器感染症で、乳幼児に多い感染症です。

RSウイルスは年齢を問わず何度も感染を繰り返しますが、初回感染時には、より重症化しやすいといわれており、特に生後6ヶ月以内に感染した場合には、細気管支炎や肺炎など重症化することがあります。生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が少なくとも一度は感染する、とされています。

主な症状

通常RSウイルスに感染してから4~6日間の潜伏期間を経て、発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で自然軽快しますが、初めて感染した乳児の約3割では咳が悪化し、喘鳴(ぜいめい)や呼吸困難、気管支炎の症状などが出現することがあります。重篤な合併症として注意すべきものに、無呼吸発作、急性脳症等があります。

受診の目安として、機嫌がよく、辛そうでなければ、慌てずに様子をみたり、かかりつけ医にご相談ください。ただし、呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時は医療機関への受診をご検討ください。

 

一般的には、風邪の様な症状のみで重症となることは少ないとされていますが、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患のある高齢者や免疫不全者では、重症化するリスクがあることが知られており、注意が必要です。

感染経路

RSウイルスに感染した人の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物などを介した接触感染といわれています。

治療方法

基本的には、症状に応じた治療(対症療法)を行います。重症化した場合には、酸素投与、点滴、呼吸管理などを行います。

予防と対策

基本的な感染対策を生活習慣にしましょう。

日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生を行うことが重要です。また、鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合はマスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用することや、手洗いや手指衛生といった基本的な対策の徹底を行うことが大切です。

また、60歳以上を対象としたワクチンや生まれてくる子の予防を目的に妊婦に接種するワクチンがあるほか、感染症の重症化リスクを有する小児を対象とした薬剤があります。

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