小野宿
中山道塩尻宿から飯田方面へ通じる伊那街道の一番目の宿場が小野宿でした。現在でも当時の面影を残す建物が大切に保存されています。
小野宿
宿場は問屋を最高責任者とし、補佐役としての年寄、実務をする馬指などが宿役人として宿の運営にあたったといわれています。
伊那街道には本陣や脇本陣はなく、必要があったときは問屋や名主の家があたりました。
小野宿の問屋場には、役人壱人、小使壱人、馬一疋、駕籠二、人足四人を常置し、旅籠も10数軒であったといわれています。
宝永12年(1762年)に名主より差し出した「高人別馬数書上」よると、江戸中期には二、三疋の馬が常置され、合宿の北小野宿を合わせても四、五疋であったといわれています。
元禄元年(1688年)に小野宿の街並みは大火にあい焼失しましたが、その時の書き上げによると、かやぶき屋根の家がほとんどで、「惣家数〆三拾壱軒 内弐拾七軒焼家 四軒破家」となっており、宿の規模の大よそを知ることができます。
また、安政6年(1859年)にも大火にあい、現在残されている町並みはそれ以降に再建されたものです。
小野宿問屋(旧小野家住宅)
小野家は近世初期から庄屋をつとめていたが、初期中山道が廃止されて間もなく、伊那街道小野宿の問屋場となり、幕末に至った。安政6年(1859年)3月の大火災後に建築された本棟造りの宿駅民家で、その豪壮な構えは宿場町の中心的存在にふさわしい景観である。
小野宿問屋(旧小野家住宅)
旧小野家住宅・式台玄関から上段の間の景観
地図
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更新日:2023年12月15日